過去問との付き合い方_その1

こんにちは!教室長の地藤湧騎です。

「過去問」についてどのようなイメージを持たれているでしょうか? 塾選びの一つの観点として「その塾が十分な年数の過去問を持っているか否か」がある方もいるかと思います。

しかし、過去問は使い方を間違えると、受験に対応できない生徒を生み出してしまう恐ろしい存在でもあると考えています。

今回は、当教室が過去問についてどのように考えているのかを知っていただく記事にしたいと思います。

目次

過去問とは?

過去問とは、過去に出題されたことのある主に試験の問題を保存・復元したものになります。

ネット上に無料で公開されている過去問もあれば、書店などで販売されているものもあります。また、定期テストの規模感では、ほとんどのケースでネット公開・販売はされていません。存在するとすれば、学校自体や塾が独自に保存・復元してデータ化していることがほとんどでしょう。

過去問を利用するとは?

過去問の利点は一つ「どのような問題が出題されるのかを過去に出題された問題から推測できること」だと思います。

初めての分野を勉強して受けるようなテストでは、どのような問題が出題されるのかが分かりませんよね。そのような状態でも、過去問を見ればどのような問題が出やすいのか把握することができます。

加えて、範囲が狭かったり、出題者(先生)が同じだったりすれば、同じ問題や数値を変えただけの問題が出題されることも多々あります。

そのため、ある試験を受ける前にその試験の過去問を解くことで、効率的に点数を取ることができます。

しかし、当教室や本校の地藤塾では、定期テストで過去問を解かせることはありません。

それは、過去問を利用して定期テストの勉強をすることの欠点が存在すると考えているからです。

過去問を利用することの欠点

過去問の「過去に出題された問題から推測できること」という利点は、勉強する力の低下に繋がる可能性があります。特に、定期テストレベルでは過去問を利用することは避けるべきでしょう。

定期テストで出題される範囲は受験の範囲に比べると非常に狭いです。しかし、テストに関して言えば、全ての教科書の内容を出題することは不可能であり、先生が大切と思っている問題に絞られて出題されます。

そのため、過去問を使って定期テストの対策を行うことは、過去問やテストで出題されていない問題は解けない・出題されていない知識は知らない状態を生み出してしまうと考えています。言い換えると、先生が出題しようと思っていない内容も教科書や問題集には存在しているのです。

加えて、過去問で勉強して傾向を知ってしまうことで、教科書や問題集の中で何が重要で何が重要でないのかを分析する嗅覚のようなものを育む機会を失ってしまいます。

上記のような点から、過去問を使うことには慎重になる必要があると考えています。

過去問を使うべきタイミング

欠点を述べてきた過去問ですが、使うべきタイミングあります。

それは、高校受験や大学受験などの範囲が非常に大きい試験に向けて勉強する時です。範囲が非常に広いテストで重要なことは「傾向を知り、問題に慣れること」と「効率的に知識の穴を埋めること」になります。

香川県下の高校入試問題はまだ安定しており、良い問題が出題されますが、大学受験レベルになると問題に“クセ”があります。ここでの問題のクセとは、出題範囲だけでなく、問題文の表現の仕方や答えの書かせ方など広く「傾向」を指します。このようなクセに対応できるようになるには、複数年の過去問を解くことが効果的です。

範囲が膨大であることに関しては、すでに学校の定期テストで一通り勉強を終えていることもあるため、一から網羅的に勉強し直すことは非効率です。過去問を解き、抜けている知識を確認してピンポイントに復習することが大切になってきます。

以上のように、過去問を使うこと自体を否定しているわけではありません。

(次に続く)

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この記事を書いた人

地藤湧騎のアバター 地藤湧騎 教室長

香川県生まれ香川県育ち。三豊市立高瀬中学校/県立丸亀高校 卒
香川大学医学部医学科に通いながら、地元三豊市にある地藤塾の高松校を開校する。
大学では、医学部の学生広報部として記事作成業務に携わりながら、カンボジアを対象とした支援団体の運営にも取り組んでいる。
好物:寿司 趣味:旅行

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